天国の少し手前に「虹の橋」と呼ばれる楽園があります。
この世で愛され生を全うした子たちは家族と別れそこへ向かいます。
そこには美味しいごはんや綺麗なお水がたくさんあり、緑とお花と暖かい光に包まれています。
病気やケガも快復しみんな元気に走り回っています。
「もう痛くないよ。苦しくないよ。ほら、足も軽いしこんなに走れるよ!」
でも、何かが足りません。
ある日、ふいに立ち止まり遠くを見つめている子がいます。キラキラ瞳を輝かせ歓びに全身を震わせています。
すると突然走り出したのです。
振り返ることなく早く、早く・・・!
その先にはあなたの姿がありました。
何か足りないと感じていたのは”あなた”でした。
虹の橋で再開したあなたとあなたの愛おしい子。
”小さな家族”は全身で歓びを表しあなたの顔中にキスをしあの頃と変わらない瞳で見つめてきます。
あなたはしっかりと抱き締め優しく撫でながらキスのお返しをします。
「ずっと忘れなかったよ。やっと会えたね。」
そしてあなたたちは手を繋ぎ一緒に天国へと向かうのです・・・。
この詩は私たち遺された者を慰める為のものかもしれません。
あの子をもう撫でられないなんて、抱きしめられないなんて・・・。辛すぎるから・・・。
「大好きだよ」ってもっと言えばよかった。
「ありがとう」ってもっともっと伝えたかった。
だから信じてみたい。
虹の橋であの子が幸せに過ごしていると。